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配送手数料のお知らせ&ものづくりの持続可能性について


2023年11月より、送料規定が変更になります。


しばらくの間、当倉庫では「送料込みの価格設定」(国内の場合)としてきました。

というのも、それ以前の送料別表示では複数の商品をまとめて購入する場合の梱包サイズの違いが分かりづらく、少なからぬ混乱をよんでいたからです。


というわけで送料をあらかじめ商品価格に含めた表記を試験的にやっていたわけです。

半年弱試してみたのですが、この度、

さらなる利便性向上と価格設定の明朗化および適正化を目的として、このシステムをさらに少々変更させていただきたく思います。

具体的には、国内発送の場合「配送手数料」を導入します。



★変更前★

日本国内送料無料(商品価格に含む)



★変更


注文毎に配送手数料がかかります

(全国一律300円/注文1回)

別途送料はかかりません。

全商品で変更前より商品価格が安くなりました!



いろいろとシステム変更が重なり、煩雑で申し訳ありません。

かねてからの利用者様にはご迷惑をおかけいたしますことをお詫び申し上げます。

さらなる利便性向上と顧客満足度向上のために邁進していく所存ですので、

どうかご理解をいただければ幸いです。



以下に今回の変更にいたった状況と理由をしたためます。




★「配送手数料」の目的★


目的①商品毎の価格低減化

目的②送料は結局いくらになるの?の疑問からの解放


の2点の目的があります。

そしてその背景的事由としては、梱包資材の価格高騰の実態も挙げられます。


①商品毎の価格低減化

送料込みの価格設定では、送料分をそれぞれの商品代金にのせることになり、一点一点の価格を抑えるのがむずかしいという現状がありました。

販売者側としては低額商品ほど価格を上げざるを得ずお店に出しづらくなってしますし、

ご購入者側からしたら、一度に複数購入する場合に「送料分ダブって請求されてるのでは?」とちょっと損した気分になってしまうかもしれません。


そこで、「配送手数料」です。

注文毎にかかるので一度に何点購入しても1回分の手数料で済みます。


さらに商品毎に価格に送料をのせなくてよくなったので、一点あたりの消費価格を安くできます。



目的②送料は結局いくらになるの?の疑問からの解放


何点も同時に注文したい!というときに、送料で不安になるのは良くありません。

先にも書きましたが「送料分ダブって請求されてるのでは?」と損した気分にさせてしまうのも良くありません。


そこで「配送手数料」です。

1回の注文300円、日本全国どこへでも。

わかりやすくなりました。



??なぜに300円??


とお思いかもしれません。

当倉庫で扱っている作品は小型のものが多いので、送料そのものの代金(発送時に郵便局に支払う金額)は300円未満になることがほとんどです。追跡付きの発送方法であっても。


ただ、梱包資材の高騰のため、持続的な倉庫運営のためには少し上乗せさせていただかないと困ることになるという結論に達しました。

また、梱包作業自体も時間を要するものです。

その作業にかかる時間&エネルギー分も加味し、配送手数料を設定させていただきたく思う次第です。


逆に、複数購入によって梱包サイズが大きくなり、実際の送料が300円を超えることも想定されます。

その場合は、たくさん注文して下さったことへの感謝もふくめて、差額分や梱包資材にかかる経費は当倉庫が負担します。

お気軽に、お買い回り下さいね。



★★★倉庫管理人より、さらに一言★★★



このご時世、私に限らずものづくりに携わる多くの人たちにとって、

「どうやって続けていくか」が肝になっています。

持続可能性、という言葉が方々で聞かれるようになって久しい昨今ですが、この言葉には、環境問題以外に「ものづくり」の分野も含まれていると、私は考えます。


ものづくりの持続のためには、技術の向上や継承だけではなく、

原材料費や経費を上回る売値をつけて販売することで運転資金を確保していく必要があります。

そして、その値段で購入してもらえるか、というのもこの持続可能性に大きく関係します。


服飾でいえば、ここ2~30年の間にファストファッションが定着し、多くの人たちの「服の適正価格」の認識が変わりました。

2枚1000円のパンツが当たり前の方にとっては、当倉庫のふんどしや「のびないパンツ」はべらぼうに高額に感じられるかもしれません。

でも、私は綿密な原価計算・経費計算によって販売価格を設定しているのです。

けっして荒稼ぎしようとしているわけではありません。


そもそも、ファストファッション企業と私のような個人の作り手の価格設定を単純に比較するのは無理があります。流通もコストはもちろん、利益に対する考え方もおそらく全然違うでしょうし。


それは作品の企画・開発についても然り。

「のびない下着」などという変わった構造の服を研究・開発している私としては、その開発にかかる時間やエネルギーをどのように確保・維持するか、というのも課題です。

うちの作品は、発明品といってよい構造のものもあります。

が、前例のない(パクりようのない)パターンづくりはかなりハードなものなのです。


作品が売れて初めて収入になるのですから、研究している間の時間に時給は発生しません。

その分すべて商品価格にのせたら大変なことになりますし、悩ましいところです。


個人事業主が、ものづくり一本で食べていくというのはなかなかに難しいものです。

みなさまの当倉庫でのお買物は、ちょっと変わった下着をつくるこの私という作り手の生活と活動の継続を支援することにつながります。


当倉庫の作品へのご理解と、活動の継続にご協力下さり、みなさまには大変に感謝しております。

特に、広告を打ったこともない当倉庫を見つけ出してご注文くださる方々には、(風変わりな)当倉庫の作品に挑戦しようというその勇気と熱意とにいつも感服しております。


私には、私にしかできないオリジナルの設計で服(下着)をつくるんだ!

という明確な意識と信念がありますし、またそれを可能にする技術・学問的努力を惜しまない根性を持っています。

私だから生み出せるものを世に送り出すことで、必要として下さる方々の日常に少しでも貢献できたら、と思います。


今後も衣環境をよりよくする下着類・衣服を開発していきたいと思っておりますので、どうぞご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。



手の上にドイツのビンテージ巾着
この手で作ってるの!






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