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下着屋の発音教室


「チェルシエ倉庫の発音教室」が、実はひっそり始動しています。

教室講師は私です。そう、下着を開発・製作している者と同一人物です。


具体的にどんな教室かといいますと、まず日本語ネイティブ対象としたものです。

日本語ネイティブが外国語会話の際にネックになりがちな発音のクセを矯正する教室です。

希望される受講生には、日本語を介さずに外国語で考えるための指導もやっています(現在英語のみ対応)。



え?なんで発音?

下着屋がなにやっているの??

チェルシエ倉庫は何を血迷ったの???


というお声が聞こえてきそうです。ので、少しご説明したいと思います。

まずは誤解を解くために、そしてさらには、チェルシエ倉庫の目指すものをより理解していただくために。







1.いきなり結論:下着と発音は共通している



まずは、「下着」と「発音」はそんなに突飛な組み合わせではない、と私は考えています。

ですので、下着づくりと発音教室を同一人物が同一事業内でやっていても全く問題ない主張したいです。


ではどんな点が共通かと言いますと、どちらも「何かをするときの土台作り」として重要なものだと思うのです。

私の考えでは、下着は「資本である身体のパフォーマンスを支える衣服」であって、

また発音は「発言をより伝わりやすくするためのプラットフォーム」だと思っていますから、どちらも日々の一般的全般的活動や発言活動をよりよく、よりスムーズに行うための土台にかかわるものなのです。


なので、そのようなわたしたちの活動をよりよくする土台づくりの一助を、当倉庫運営を通して行っている、というのがざっくりとしたご説明になります。


でもこれだけではさすがに伝わりづらいでしょうから、以下もぜひお読みください。




2.もうすこし詳しく:「下着」が土台なわけ



下着論をお読みくださった方はすでにおわかりかと思いますが、私は下着を「肌に一番近い服」と捉えていて、わたしたちの日々の活動の土台となるわたしたちの身体に直接影響を与えるポジションの衣服だと思っています。

だから、心地よい下着を身につけることは、私たちの日々のパフォーマンスを左右する可能性があるともいえると思います。

目的にそった下着を選んで適切につけることも、パフォーマンス向上に大切になります。


※伸縮素材を使わない「のびない下着」をつくっている私がいうのも何ですが、この「のびない下着」だって目的次第では適切でない場合があります。

例えばアスリートであれば伸縮性が高くサポート力のある下着の適切サイズを選んで身に着けるのが当然。

必ずしもうちの下着がどんなときも誰にとっても完璧なものだと言い張るつもりは毛頭ありません。

目的によってはうちの下着を「最適」と思って使って下さる方のために、製作・販売をしている次第です。



というわけで、下着は、わたしたちがわたしたちの活動行うための土台(=身体)に直接かかわるものなわけですから、「よりよい下着=よりよいパフォーマンスの土台づくり」といえるのではないかと思うのです。

「よりよい下着」とは「心地よくて身体機能を妨げない下着」とざっくり私は捉えていますが、身体に合わない下着は(自覚の有無にかかわらず)身体機能を妨げて、結果的にパフォーマンスが落ちる可能性があります。

逆に身体機能を妨げない下着であれば、そのような不利益は生じません。


ちょっと文章が硬くなったかもしれませんが、要は「ちょうどいい下着つけていれば、自然と活動しやすくなるのではないか」ということです。


で、そのような「ちょうどいい下着」を当倉庫の下着ラインナップの中に見出してくださる方々のために、私は下着開発・製作をしているわけなのです。

当倉庫の下着の利用者様の中には、既存の市販下着のなかに「ちょうどいい下着」がないなあ・・・とお困りだった方も多くいらっしゃいます。

そのような方々、また今後ご利用くださる方々たちの日々のパフォーマンス向上につながれたら、と思いながら(おもに一風変わった構造の)下着を開発しているわけなのです。



チェルシエ倉庫の下着づくり=身体の土台づくりのお手伝い、というわけです。






3.さらに詳しく:「発音」が土台なわけ



発音はもう少しピンポイントに、会話するための身体の土台をつくります。

身体といっても、おもに口。

会話は口を使って話すわけなので、その口の動きがなければ話ができません。

(ここでの「話し」とはすべて音声を介した会話を前提としています)


大事なのは、口を動かすということは、筋肉をうごかすということ。

唇や舌を動かして発音することで「話す」ことが可能になるわけです。

というわけで、「話すことには身体運動が不可欠」なのです。


日本語ネイティブであれば、日本語を話すとき、自然と日本語を話すのに必要な口の動きをして話しています。日本語で必要となる母音や子音の発音、アクセントなどの抑揚の使い分けに必要となる口の動きを、ほとんど無意識のうちにやっています。


同様に、外国語を話すためには、その外国語で必要とされる口の動きをしなければなりません。言語によって異なる母音・子音・アクセント体系にあわせて、自分の口の動きを修正する必要も出てきます。

これは、外国語だからこそ、意識的に習得しなければならない部分なのです。

文法や読解などとは別に、話すための口の訓練が要るのです。


口の訓練というのは、いわば筋トレのようなもの。

口を動かして口の運動・練習をしながら正しい動きを体(口)に覚えさせる訓練です。

そこにも「こうすべき」理論的下支えはあるのですが、理論だけでは口は動きませんから、実際に口を動かすという物理的作業が大事になります。

これをやらずして外国語の発音は良くなりませんし、これをやらずして外国語を「自然に」話すこともできません。

よい発音が自然にできると、発音で損をすることが減ります。話が伝わりやすくなり、話の中身に集中できるようになります。

発音で損をすることがない、ということは、自分の考えがスムーズに伝わるということ。


ですので、「発音練習=話すための土台づくり」です。

そして、外国後を駆使してさらに活動をひろげていく土台にもなるのです。


外国語ができると、アクセスできる情報量が飛躍的に増えますし、交流できる人の層もかわります。そもそも外国語を話すということは、翻って、母語(第一言語)を見つめなおすきっかけにもなります。

人間は言語を介さずして思考できないと言われていますが、その人間の思考の根幹にかかわる部分(=これも土台)を踏まえることに、「発音」はつながっていると思うのです。






まとめ:やっぱり、下着と発音は共通している



ひとことでまとめますと、

「チェルシエ倉庫の下着づくり=身体の土台づくりのお手伝い」というわけです。

できる限り良いコンディションで活動できるよう、身体を整える。

その方法はいくつもあるかもしれないけれど、チェルシエ倉庫で提供できるのは、今のところ「下着」と「発音」の二つの切り口からのアプローチなのです。


一見、突飛とも思える組み合わせかもしれませんが、私はこんな狙いをもって下着づくり&発音教室の運営をおこなっているわけなのです。

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