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  • 執筆者の写真Chelsea

レンタル屋、チェルコ倉庫!



チェルシエ倉庫ではかねてより下着を中心とした服飾品の制作・販売をしてきました。

が、今度は販売ではなく「レンタル」できるように準備をすすめています。


服のレンタルですので、貸衣装的なシステムとお考えいただければ大体あっています。

レンタルする服は、私がデザイン・縫製している服(着物リメイク品を含む)の他、とっても良質な古着、およびその古着のリメイク品などなど。

一部、カバンやアクセサリーもあります。

チェルコ倉庫ロゴ

で、なぜに倉庫が「レンタル」を始めるのでしょうか。

理由は大きく3つあります。


【理由①個性強めの服が多いから】

チェルシエ倉庫で作っている服にはアート色強めのものがあります。

運営者が自身の学習用もしくは趣味的・実験的に個性豊かな服を作ってしまうからです。

袖がすごくヒラヒラしてたり、ちょっとビビッドな色柄の組み合わせだったり、クラシカルなドレス風だったり。


そんな服は、たぶん「いつも着たい服」ではないけど、ちょっと着てみたいかもしれない。

買ってもきっと一度着たらタンスの肥やしになることほぼ確実だけど、でもちょっと気になっちゃう。

そんな、「買ってまでは欲しくないけど、でも・・・」というタイプの服飾品、期間限定のレンタル利用だったら試しやすいのではないか!!とかねてから思ってたんですよね。


なので、始めます。レンタル利用。

「買って持っておく」服ではなく「借りてちょっと着てみる」服、やってみましょ。

個性的な服を絶対タンスの肥やしにさせない方法って、これしかない気がします。



【理由②着物リメイク作品が試着できるから】

チェルシエ倉庫では着物を素材として使った服飾作品をつくっています。

これまではリメイク作品を制作・販売するだけでしたが、

2023年より、お手持ちの着物を服に仕立てる「着物リメイクサービス」を開始します


着物としては着る機会がなくなったけれど、でも捨てるには忍びない。

そんな着物を洋服に仕立てなおすことで、また日常的に活躍してもらえるようになります。


が、着物といっても生地や柄、質感はいろいろ。

リメイク注文に出したけど実際の仕上がりのイメージが違った・・・などということはなるべくというか絶対に避けたいのです。

(そんなことは作り手としても悲しいものなのです。)

着物はいちど洋服に仕立ててしまうとやり直しがきかない(ことが多い)ですし、同じ着物は二度と手に入らないことがほとんどですから、特に慎重になります。


そこで!実際に着物リメイク作品を試着できるのが、このレンタルシステムです。

試着すれば、デザインやサイズ感を確かめられます。

そこから、「サイズ変更を相談しよう」とか

「この着物をリメイクに出そうかと思っていたけど、実物見てみたら別の着物の方が合うかもな」

とかいったなど具体的なアイディアが出てくるかもしれません。

着物リメイク品のレンタルの際には、同等デザインのリメイク品のお仕立て料金料も一緒にお届けします。ご参考にどうそ。


レンタルなので無料の試着サービスではありません。が、

大切な着物のリメイクにあたって、作例をみてから注文できた方がイメージがつきやすいでしょうし、だからこそこちらとしても安心して受注・製作できるものです。

ぜひご利用ください!


※チェルシエ倉庫の着物リメイクサービスは、お客様からお預かりした着物・反物をつかって、当倉庫オリジナルのデザインアイテムの中から選んだ形に仕立て直すものです。

現在、デザイン持込での受注は承っていません。

(部分的なマイナーチェンジのご相談はお受けします)


※もちろん、着物リメイクを希望しない方のレンタル利用も歓迎します!

ちょっと着てみたい、どんな感じか試してみたい、という貸衣裳みたいな感じでお気軽にどうそ。



理由③ものを見る目にも、資源循環的にも、とっても良い服の流通システムだから】


「とりあえず何着ていいかわからないから、安い服を買う」という人に対して、

「とりあえず何着ていいかわからないから、まずは服を借りてみる」

という選択肢を提案したいです。

借りた服は、返さなければなりません。だから一時利用。タンスの負担にはなりません。

その一時的なレンタル期間に、集中的に試すのです。

それで、「このデザインいいかも!」とか「こんな服が自分には合うんだ」とか

いうのがわかったら、そんな服を選んで買えばよいのです。

チェルコ倉庫では一部のレンタル商品の販売もします。

また類似品の受注製作もお受けします。

似た系統の服をよそで買ってもよいと思います。

または、「この服はやっぱ違うから、別のこういう服の方が自分には合うかも」といった反面教師的な?方法での「自分に合う服」との出会いもあって良いかもしれません。


要は、ご自身が「こういうものを着たいな」と思える服を見つけるときの方法の一つとして活用していただけたらと思うのです。

そうやって「こういうものが着たい」がわかれば、その自分の感覚を軸に「着たいもの」だけのワードローブを充実させていくことができます。

そうすれば、「何を買ったらいいかわからないからテキトーなものに手を出す」結果としてファスト・ファッションで間に合わせる必要もなくなると思うのです。


アパレル業界が大量の廃棄を生み出していることをご存じの方も多いはず。

大量生産・大量消費をベースとしたアパレル流通によって、私たちの周りには「ワンシーズンもてば十分」の服がたくさんでまわるようになりました。

それがファスト・ファッションと呼ばれる服です。

そして、そんな服を目にしてばかりの私たちもすでに、そんな服こそが普通で、そんな服の値段が服の普通の値段であるかのように思えてきてしまっているかもしれません。


ごく個人的な観察からごく個人的にわかったことを申し上げますと、

ファスト・ファッションに身を包む人の多くは、ファッションに興味がないというより自身の服選びに自信がない人が多い気がします。

「どれを選んで何を着ていいかわからないから、とりあえず安いものでいいや」とか、

「他の人も同じとこの服着てるみたいだし、浮かなくて済むから」という理由もあるみたいです。

とにかく、アパレル品に対して「自分はこの一点に愛着を持ってずっと着続けたい」という意欲がわかない人たちが多い気がするのです。


確かに、気持ちはわかります。

何を買っていいかわからないときに、自信がないものにたくさんお金をかけたいとは思わない。そんなとき手近にとっても手頃なものがあったらとりあえずそれでいいや、しかも周りから浮かないし!!という感覚ですよね。

で、そんな調子でファスト・ファッションブランドで服を買っていたらいつの間にか全身ファストファッションになってた、ということなのでしょう。


安いのがその人の好みなんだからいいじゃない、というお声もあるかもしれませんが、

もし、

ただ単に服選びに自信がないからとりあえず安い服で間に合わせている、という消極的理由でファストファッションに身を包んでいる方がいるならば、

私はまずそんな方たちに、ファストじゃない服を試す一方法として、このレンタルサービスを提供したいな、と思います。


ファストじゃない良質な服には、本当はちゃんとした理由があるんです。

その理由を言葉で説明することも出来なくはないのですが、

まずは質が良いとか心がこもっているとかそういったアパレルがどういうのものなのか、実物をいくつもあたってみるのも良いと思います。

そうやって目を感覚を養っていった先に、「これが着たい」という軸ができてくるのだと思います。


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