ロシアとウクライナ双方の兵士、そしてウクライナの民間人も死傷する事態の収束はいまだ見えません。
爆撃、地下壕、隣国へ向かう避難民、出国を許されない男性、国内で避難生活をする人たち、応戦のためウクライナに帰国する人や外国からの志願兵の話など、
新聞の紙面は連日まったく明るくない話題でいっぱいです。
さらにロシアはベラルーシを巻き込んで戦闘態勢を増強しています。ベラルーシの親ロシア派ルカシェンコ大統領は、自国の男性を徴兵してロシア側に送り込む形で協力しています。
先週、侵攻のニュースをききましたが、私にとってはあまりのことで、この今になるまでSNS(Instagram)でも当サイトでも発言できずにいました。
ロシアもベラルーシもウクライナも、私にとっては、一個人として、一作家として、とても関係が深い国です。
チェルシエ倉庫が扱う生地には海外製品が含まれますが、その多くがこれらの地域からの買い付け品や輸入品です。
特にウクライナやベラルーシは昔から良質なリネンの産地として有名で、現在も当底ではベラルーシリネンのタオルを扱っています。
ロシアの靴下や生地を使った製品の扱いもありますし、ウクライナからリネンドレスの現物をとりよせてパターン研究したりもしています。
↑チェルシエ倉庫にあるウクライナの手刺繍・手織りリネンドレスの一例(1930年代製)
当然、いずれの国の人ともやりとりがあります。
2020年3月にはウクライナとベラルーシへの旅行を計画していましたが、コロナを理由にキャンセルしました。
その頃はコロナが明けたらすぐ行こうというつもりでしたが、全く実現する気配なく、コロナとはまた別の新たな理由によってその実現は遠のいています。
戦場となっているウクライナの人々はもちろんのこと、
戦争に駆り出されるロシアやベラルーシの兵士、そして加害国民として非難されるロシア/ベラルーシの一般の人たちもすべて、この戦争の被害を受けるべきではありません。
これまでも、そしてこれからますます関係を深めようとしていた地域での非人道的な事態に際し、個人としてのみならず、一作家としてど私はすべきなのかずっと考えていました。
そして、思いつくことを一つずつやってみようかな、と思います。
①勉強会:関連する英字新聞記事(Japan Times かNew York Times紙)で学習
②経済的産業支援:ロシア、ベラルーシ、ウクライナを産地とする生地の製品の売上金一部を、戦争で被害を受けた地域の生産者との取引のみに使う
③継続的取引:この地域のリネン製品を扱い続ける(復興をみすえた長期的視点での支援)
具体的にはそれぞれ別にかいていこうと思います。
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